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適度な飲酒は脳の働きを高める 【オーストラリア】 2005年8月8日

適度な飲酒は脳の働きを高めるという研究結果がオーストラリア、キャンベラのオーストラリア国立大学より発表された。研究によると、適度に飲酒する人は、アルコールをまったく飲まない人や過度にアルコールを摂取する人より脳の働きがよいことがみとめられた。

この研究は、20歳代から60歳代のおよそ7000人の飲酒傾向を調査し、身体の健康度、パーソナリティ、社会貢献度、人間関係などに飲酒傾向が影響を及ぼすかどうかを調べるものであった。研究者の一人であるBryan Rodgersは、『不可解にも飲酒の度合いによってそれらの調査項目が影響を受けるということは示されなかった。』と語っている。

示された結果は、適度に飲酒する層では、記憶力や言語能力、思考能力がまったく飲酒しない層やアルコール依存の層に比べて勝るというものであった。適度に飲酒する層では、脳の活性度合いが飲酒しない層より高かったのに加えて、身体的な健康度も高かった。適度な飲酒層の優位性は、いろいろな比較の中でも常に同じであった。

Rodgersは、『これらの結果は困惑させられるものだった。なぜならアルコールは脳細胞にダメージを与えると信じられているからだ。』としながらも結果に対してほかの要因が作用している可能性も指摘している。『今回の研究結果は、必ずしも適度な飲酒が我々の脳にとってよいことだと結論づけているわけではない。アルコールを飲まない層がよくない結果となったのには、我々が測っていないほかの要因があるかもしれない。』としている。

考えられる説明は、アルコールが動脈硬化などのリスクを低下させ、血流をスムーズにして脳への血流を増加させ、結果として脳の機能を高めるのではないかというものである。共同研究者のKaarin Ansteyは、研究結果に戸惑いながらも『ひとつの可能性は、アルコールは人体に対して防御的にはたらくのではないかということだが、我々の研究で何か見落としているものがあるのかもしれない。』と語っている。






       

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