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ナパバレーのワイン生産者、ヴィンテージのルール変更に反対 【カリフォルニア】 2005年7月15日

US Alcohol and Tabacco Tax &Trade Bureau(TTB)は、先週発行された提案規制の覚書の中で、ワインの年号表示に必要な要件を従来の95%から85%に引き下げることを提案した。

ただしこれは、county(郡)やstate(州)単位の生産地域のワインに対してであり、Napa ValleyなどのようなAVAの生産地域のワインに対しては、従来通り95%ルールが適用される、としている。

この問題に対しては賛否両論があり、賛成派は、ほかの国では85%となっており、規制を変更することによって条件が同じになり、世界市場での競合上プラスになる。生産者にとっても年ごとに変わる収穫量を、多くとれた年のワインを翌年に持ち越すなどのコントロールができ、ヴィンテージごとのワインのばらつきの解消にもなり、経営的にも助かることになる、としている。

反対派は、消費者やマスコミはアメリカのワイン業界は自分たちの品質基準を下げたと結論付け、結果的にアメリカワインの評判を落とすことになる、と反論している。Napa Valleyの生産者たちは、Napa Valley(AVA)のワインは95%でNapa Countyのワインは85%だという違いを認識するとは思えないとして反対を表明している。

カリフォルニアぶどう生産者協会(California Association of Winegrape Growers)は、それによってワインの品質が上がるとは思えないとして反対の立場をとっている。また最悪のシナリオとして、この規制変更でぶどう生産者がぶどうを売るに当たって、全体で100億円に及ぶ収入の減少が発生する恐れがあるとしている。







       

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