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バロッサのワイン生産者、この提案は飲めない 【オーストラリア】 2005年7月7日

南オーストラリア、バロッサバレーのワイン生産者たちは、オーストラリアのいくつかのスーパーマーケットチェーンが欲しがっている、Barossa(バロッサ)の名前を冠した独自のストアブランドの供給に対して、この提案は飲めないと拒否の姿勢を示した。

Barossa Winemakers Committeeの副会長Rolf Binderは、スーパーマーケットのストアブランドとしてバロッサのワインが売られるのは、バロッサの名声を損なうことになる、と懸念を表明した。

『これはバロッサにとって重大な心配事で、第一にバロッサの名声が失われる。誰かその地区でワインを造っていない人たちがバロッサの名前をコントロールすることになれば、これまでの150年に及ぶ厳しいぶどう作り(ワイン造り)が、無に帰しかねない。第二には、バロッサの名前を冠して売られるストアブランドは、消費者に価格のインパクトだけを与えることになる。スーパーマーケットチェーンはバロッサの名前を利用して、その名前をおとしめるだけだ。』

そうなればバロッサの名前は単なる一般的な消費財の名前になりさがるだけで、ウルトラプレミアムワインを産出し、その名前をさらに価値のあるものにしようとしているわれわれバロッサのワイン生産者の誇りは打ち砕かれることになる、とコメントした。



【補足】
イギリスなどではスーパーマーケットが、ワインを自社の独自ブランドとして販売することは一般的なことですが、オーストラリアのスーパーマーケットチェーンで、各スーパーマーケットチェーンがワインをストアブランド化して販売するのは、まだ一般的ではありません。

しかし、ワインの消費数量が急激に伸びているオーストラリアの国内市場において、スーパーマーケットがワインのストアブランド化を目指すのは当然の成り行きでしょう。ちなみにオーストラリアのスーパーマーケットで売られるほかの品目は、ストアブランド化が進んでいます。








       

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